SlackのWorkflow Builderで承認・通知フローを自動化する実践ガイド

Slack

SlackのWorkflow Builderは、ノーコードで承認フロー・通知・定型メッセージの自動送信などを設定できる自動化機能です。プログラミング知識がなくてもSlack内の繰り返し業務を自動化でき、外部ツール(Zapier・Make等)との連携も可能です。本記事ではSlack Workflow Builderで承認・通知フローを自動化する実践的な設定方法と活用事例を解説します。

当協会もSlackを日常業務のコミュニケーション基盤として活用しており、Slack導入支援の現場でWorkflow Builderの設定をサポートしてきた経験から、実際に効果の高い活用法をご紹介します。

  1. Slack Workflow Builderとは〜概要と機能
    1. Workflow Builderの基本概要
    2. Slack料金プランとWorkflow Builder
  2. SlackとMicrosoft Teamsの自動化機能比較
  3. Workflow Builderで作れるワークフロー例
    1. ①有休申請の承認フロー
    2. ②毎朝の定例スタンドアップ自動化
    3. ③新入社員オンボーディング自動化
    4. ④問い合わせ受付→担当者割り当てフロー
    5. ⑤定期レポート自動収集
  4. Workflow Builderの設定手順(ステップ形式)
    1. Step 1:Workflow Builderを開く
    2. Step 2:トリガーを設定する
    3. Step 3:ステップ(アクション)を追加する
    4. Step 4:変数を活用して動的なメッセージを設定
    5. Step 5:テストして公開
  5. Slack Workflow Builder活用事例
    1. 事例1:IT企業(従業員18名)〜有休申請がSlackで完結
    2. 事例2:EC事業(従業員10名)〜スタンドアップMTGを非同期化
    3. 事例3:コンサルティング会社(従業員25名)〜新入社員オンボーディングの標準化
  6. Workflow Builderのデメリット・注意点
    1. ①Free・Proプランでは使える機能が限定的
    2. ②複雑なロジック(条件分岐・ループ)は外部ツールとの連携が必要
    3. ③Slack依存のワークフローは他ツールへの移行が難しい
    4. ④承認者が長時間不在だとフローが止まる
  7. よくある失敗パターンと対策
    1. 失敗1:ワークフローが複雑すぎて誰も使わなくなる
    2. 失敗2:承認フローを設定したが承認者がSlackを見ていない
    3. 失敗3:ワークフローの管理者が不在になり誰も修正できない
  8. まとめ
    1. まずは無料でご相談・診断ください

Slack Workflow Builderとは〜概要と機能

Workflow Builderの基本概要

Workflow BuilderはSlack内に用意されているノーコードの自動化ツールです。「トリガー(何をきっかけに動くか)」と「ステップ(何をするか)」を組み合わせてワークフローを設計します。特定のメッセージ投稿・フォーム送信・スケジュール・外部イベントを起点に、メッセージ送信・チャンネル投稿・フォーム展開・外部API呼び出しなどのアクションを自動実行できます。

Slack料金プランとWorkflow Builder

プラン 月額/ユーザー Workflow Builder
Free 無料 利用不可
Pro ¥925 基本機能(トリガー・ステップ制限あり)
Business+ ¥1,600 高度な機能・ステップ数無制限
Enterprise Grid 要問合せ フル機能

※料金は2026年6月時点の参考値。最新情報はSlack公式サイトをご確認ください。

SlackとMicrosoft Teamsの自動化機能比較

比較項目 Slack(Workflow Builder) Microsoft Teams(Power Automate)
ノーコード度 ◎ Slack内で完結 ○ Power Automateとの連携要
外部ツール連携 ◎ Zapier・Makeと連携可 ◎ Power Automateで幅広く
Microsoft連携 ◎ Office 365ネイティブ
フォーム機能 ○ ワークフロー内フォーム ○ Microsoft Formsとの連携
向いている企業 Slack中心の企業 Microsoft 365中心の企業

Workflow Builderで作れるワークフロー例

①有休申請の承認フロー

特定チャンネルに「/有休申請」と入力するとフォームが展開し、申請者が日付・理由を入力すると承認者にDMで通知。承認ボタンを押すと申請者に承認通知とGoogleカレンダーへの登録案内が自動送信されます。

②毎朝の定例スタンドアップ自動化

毎朝9時に指定チャンネルへ「今日のタスク・昨日の完了・ブロッカー」を入力するフォームを自動送信。各メンバーが入力した内容を集約して管理者チャンネルへサマリーを自動投稿します。

③新入社員オンボーディング自動化

新メンバーがワークスペースに参加した瞬間に、自動的にウェルカムメッセージ・社内Wiki・必読資料へのリンクを含むDMを送信します。オンボーディング担当者の連絡忘れをゼロにできます。

④問い合わせ受付→担当者割り当てフロー

問い合わせチャンネルへの投稿をトリガーに、フォームで担当者・優先度・期限を入力し、担当者へDM通知・チャンネルでの受付確認メッセージを自動送信します。

⑤定期レポート自動収集

毎週金曜日16時に各メンバーへ週次報告フォームを自動送信。回答が集まると自動集約して経営者チャンネルへサマリーを送信します。

Workflow Builderの設定手順(ステップ形式)

Step 1:Workflow Builderを開く

Slackの左サイドバーにある「⚡」アイコンまたはメニューから「Automations」→「Workflow Builder」を開きます。「ワークフローを作成」ボタンをクリックします。

Step 2:トリガーを設定する

ワークフローの起点を選択します。主なトリガー種類は「スケジュール(指定時刻)」「リンクがクリックされたとき」「特定のチャンネルへのメッセージ投稿時」「ショートカット実行時」「Webhook(外部ツールから)」です。

Step 3:ステップ(アクション)を追加する

トリガー後に実行するアクションを追加します。「メッセージを送信」「フォームを展開」「変数を設定」「承認を要求」「外部APIを呼び出す」などのステップを順番に設定します。

Step 4:変数を活用して動的なメッセージを設定

フォームで収集した入力値(申請者名・日付・内容等)を変数として後続ステップで使用できます。「{申請者}さんから{日付}の有休申請が届きました」のような動的メッセージを設定します。

Step 5:テストして公開

「テスト」機能でワークフローの動作を確認してから「公開」します。公開後はチャンネルメンバーが利用できるようになります。

Slack Workflow Builder活用事例

事例1:IT企業(従業員18名)〜有休申請がSlackで完結

以前はメールで有休申請し承認を待つプロセスに平均1〜2日かかっていましたが、Workflow Builderで承認フローを構築。申請から承認完了まで平均30分以内に短縮。承認忘れ・申請漏れもゼロになりました。

事例2:EC事業(従業員10名)〜スタンドアップMTGを非同期化

毎朝15分の同期スタンドアップミーティングをWorkflow Builderの非同期フォームに置き換え。各自が自分のペースでタスクを入力し、サマリーが自動集約されることで週5時間分の会議時間を削減しました。

事例3:コンサルティング会社(従業員25名)〜新入社員オンボーディングの標準化

以前は担当者が手動で案内メールを送っていたオンボーディングをWorkflow Builderで自動化。入社当日から1週間分の案内・資料共有・チェックイン確認が自動送信され、担当者の準備工数が80%削減されました。

Workflow Builderのデメリット・注意点

①Free・Proプランでは使える機能が限定的

Workflow BuilderのフルスペックはBusiness+以上が必要です。Freeプランでは利用できません。高度な自動化が目的なら、Slackのプランアップグレードコストを費用対効果で評価してください。

②複雑なロジック(条件分岐・ループ)は外部ツールとの連携が必要

Workflow Builder単体では複雑な条件分岐やデータ変換には限界があります。複雑なワークフローはZapierやMakeと組み合わせることで対応できます。

③Slack依存のワークフローは他ツールへの移行が難しい

Workflow Builderで構築した業務フローはSlackに依存するため、将来的に別のコミュニケーションツールへ移行する際に再構築が必要になります。

④承認者が長時間不在だとフローが止まる

承認ステップがある場合、承認者が休暇等で対応できないと全体のフローが止まります。代理承認者の設定やエスカレーション設定を必ず行ってください。

よくある失敗パターンと対策

失敗1:ワークフローが複雑すぎて誰も使わなくなる

【対策】最初は入力フィールド3〜5個・ステップ2〜3個のシンプルなワークフローから始めます。「ユーザーが迷わず入力できるか」を常に意識してください。

失敗2:承認フローを設定したが承認者がSlackを見ていない

【対策】承認リクエストはDMで通知されますが、見落としを防ぐためにモバイル通知の設定・エスカレーションの時間設定も組み込みましょう。

失敗3:ワークフローの管理者が不在になり誰も修正できない

【対策】ワークフローの管理者(オーナー)を必ず2名以上設定します。ワークフローの目的・設計概要をドキュメント化して共有フォルダに保管してください。

まとめ

Slack Workflow Builderは、Slackを使っている中小企業がノーコードで承認・通知・非同期コミュニケーションを自動化できる便利な機能です。まずは「有休申請の承認フロー」や「毎朝のスタンドアップ自動化」など、すぐに試せるシンプルなワークフローから始めてみましょう。Slack活用全般やWorkflow Builder設定のご相談はぜひ以下からお気軽にどうぞ。

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